関西オープンソース2004

講演会

社会運動としてのソフトウェア改革 --- 開発と利用,その自由

日時
10月22日 14:30 - 15:30
会場
4F イベントホール
出演者
自由ソフトウェア活動家 g新部 裕
内容
GNU プロジェクトの開始から 20年が経った。GNU Emacs から始まったプロジェクトは,開発環境の GCC を生み出し,カーネル Linux により OS 全般をカバーするにいたった。組込機器,デスクトップ,サーバーと適用範囲は広がり,社会への影響力も増して来た。20年を振り返り,強かな自由(フリー)ソフトウェアの将来を展望する。

オープンソースを巡る著作権論議と知的財産政策への示唆

日時
10月22日 16:30 - 18:00
会場
6F A+B会議室
出演者
村上敬亮(経済産業省商務情報政策局情報政策課 課長補佐)
内容
L i n u xに代表されるオープンソースの普及・発展が今注目を浴びています。本講演ではこのオープンソースというものが、実は著作権を巡る環境のパラダイムシフトが背景にあり、知的財産政策、競争政策、産業政策の在り方そしてそれらの関係の再検討という課題を提起していることを教えてくれます。このオープンソースを巡る問題は、未来の知的財産制度が直面する問題を先取って、その一端を見せているのかもしれません。私たちは、知的財産制度そのものという枠の中からだけでなく、産業政策としてどのような知的財産制度が望ましいかも考える必要があります。そこで、産業政策の視点から、どのような問題が現実に生じ、それに対してどのような政策で対応しようとしているのかについて、概説したいと思います。

オープンソースを活用した公設試験研究機関向け業務システム

日時
10月22日 13:00 - 14:00
会場
6F D会議室
出演者
石島 悌 (大阪府立産業技術総合研究所 主任研究員)
内容
大阪府立産業技術総合研究所では、オープンソースを活用した業務システムを開発し、2004年6月よりその運用を開始しました。地方自治体やその出先機関でもオープンソースを活用している事例が増えていますが、このシステムは設計や実装も職員が自ら行ったというところに特徴があります。講演では、地域の産業を支援している公設試験研究機関とは何かを説明し、大阪府産技研が開発した自治体職員の・自治体職員による・自治体職員のための業務システムを紹介します。

オープンソース形式の業務システムの事例「ORCAプロジェクト」

日時
10月22日 14:30 - 15:30
会場
6F E会議室
出演者
上野智明(日本医師会総合政策研究機構 主任研究員)
内容
日本の医療情報システムのインフラを整備、提供する「ORCAプロジェクト」。その基盤となるアプリケーション群はオープンソースで提供されています。1000を越えるユーザーを持つ業務アプリケーション「日医標準レセプトソフト」や、その提供母体である「ORCAプロジェクト」を紹介いたします。