オープンドキュメント形式とデジタル主権

講演日:
11月11日(土)
時間:
12:00-12:50
Room:
ショーケース
団体名:
LibreOffice日本語チーム https://ja.libreoffice.org/
登壇者:
榎真治

統合オフィスソフトの世界では、ファイル形式の標準はあるものの、ODFとOOXMLに別れていたり、OOXMLでは標準と実際のファイル形式と異なっていたり、クラウドサービスでは標準を無視しているといった、様々な課題があります。
これらは相互運用性を損なうだけでなく、自らのデータ資産や仕組みを自分たちで管理しずらくしており、ベンダーロックインなどにもつながっています。

このセッションでは、ODFやOOXMLをめぐる状況を紹介します。次に、ファイル形式にとどまらずデジタル全体での課題として、EUでたびたび言われる概念であるデジタル主権について主にプライバシーと自己コントロールの観点から紹介します。そして、私たちが具体的に取りうる選択肢を検討します。それらは組織や状況によっても異なるはずです。
また、LibreOfficeコミュニティやThe Document Foundationがそれに対してどのような取り組みをしているかを紹介します。